冬季オリンピックが北イタリアにやってきました。コルティナ・ダンペッツォおよび地域内の複数の山岳エリアが競技会場となります。本ガイドは、オリンピックの高揚感に心を動かされた旅行者のためのドロミテ冬季案内です。昼は屋外でアクティブに過ごし、夜はリカバリーやウェルネス、そして深い休息を最優先にする旅を提案します。

南チロルとヴェネトにまたがるこれらのブティックホテルは、そのバランスを見事に体現しています。それぞれが、地形を熟知したローカルガイドとともに体験できる冬のアクティビティと、身体を整えるスパ、サウナ、そしてスローフードを組み合わせています。雪化粧をまとった森を歩き、夜には疲れた脚をゆっくりと癒してくれるでしょう。今冬、山で身体を動かすなら、こんな過ごし方はいかがでしょうか。

ロザペトラ・スパ・リゾート

コルティナ・ダンペッツォ(ヴェネト州)

オリンピックの中心地といえばコルティナ・ダンペッツォ。その中心に位置するロザペトラ・スパ・リゾートは、競技会場へのアクセスに優れ(ファロリア・ゴンドラ・ケーブルカーへはシャトルで直行可能)、それでいて包み込まれるような落ち着きを感じられる滞在を提供します。

ここでぜひ体験したいのが、地元インストラクターによるプライベートのスキーまたはスノーボードレッスンです。ドロミテの地形を熟知した指導で、技術向上にも自信づくりにも最適です。コルティナのゲレンデで過ごす半日または1日は、最もオリンピックらしい高揚感を味わえる時間となるでしょう。

そして、アクティブな時間と同様に、身体を整える回復のひとときも大切にされています。ロザペトラのスパは筋肉の回復と温冷交代療法に重点を置き、ハードな滑走の一日を、意識的な休息へと自然につなげてくれます。

ホテル・サルタス

サン・ジェネージオ(南チロル)

ボルツァーノの上に広がる日当たりの良い高原に佇むホテル・サルトゥス。カラマツの森と広い空に囲まれ、丸一日スキーに費やすのではなく、ほどよく身体を動かしたい旅行者に理想的です。

ここでの冬の主役は、南チロル屈指の絶景高原ザルテン台地でのスノーシュー体験。ホテル手配のローカルガイドとともに静かな森へ踏み出し、緩やかなルートを進むと、やがてドロミテの大パノラマが広がります。身体が温まる程度の運動量でありながら、会話や写真撮影、アルプスの山小屋での滋養豊かなランチを楽しむ余裕もある、ゆったりとした時間です。

ホテルへ戻れば、外で身体を動かした後の静けさこそが醍醐味。森のサウナ、温水プール、暖炉のそばでのくつろぎが筋肉を解きほぐし、シンプルな冬の散策を、心身を整えるフルコースへと昇華させます。

アルピン・ロイヤル・ウェルネス・レフジウム

アールン渓谷(南チロル)

アールン渓谷の奥深くに位置するアルピン・ロイヤル・ウェルネス・レフジウムは、本格的なウィンタースポーツと本格的なウェルネス体験を両立したい旅行者の拠点です。

注目すべきアクティビティはクロスカントリースキー。整備された渓谷のコースは初心者から経験者まで対応しています。ローカルインストラクターの予約も可能で、テレビで見る優雅な動きが、実際にはいかに全身を使うハードな運動かを実感できるでしょう。

朝にクロスカントリースキーでしっかり身体を動かした後は、地域屈指の充実したスパへ。プールやサウナに加え、運動後の筋肉をほぐすトリートメントも用意されています。

フォレスティス

ブリクセン(南チロル)

フォレスティスは、冬ならではの動と静の調和を体感するために設計されたかのようなホテルです。ブリクセン上方、プローゼ山の斜面高くに建ち、ユネスコ世界遺産に登録されたドロミテの大自然へ直接アクセスできます。

ここでぜひ体験したいのが、専属マウンテンガイドによるスノーシューハイク。松林を抜け、やがて尾根へと至るルートでは、壮大な景観そのものが主役になります。スノーシューとポールは用意されており、専門技術がなくても気軽にアクティブな一日を気軽に楽しめます。

そしてアクティブな一日の後は、静寂と自然素材を大切にしたスパへ。屋外での活動と、屋内での静かな回復。その両方をひと続きの体験として捉えるフォレスティスの思想が息づいています。

ゴールデンローズ・カルタウス

セナレス渓谷(南チロル)

人里離れたセナレス渓谷に佇むゴルデーネ・ローゼ・カルタウスでは、静けさを味わう冬の滞在が楽しめます。周辺のシュナルスタール地域は氷河地形で知られ、経験に応じてローカルガイドによるスノーシューハイクやスキーツアーを手配しています。

特にスノーシューは没入感が格別。広大な渓谷と深い雪、そして今では貴重な静寂に包まれます。雪の中で身体を動かしたあとは、落ち着いたウェルネス空間へ。サウナや温もりあるインテリア、丁寧に仕立てられた食事が、ただ静かに心身を整える時間へと導いてくれます。

ミラモンティ・ブティック・ホテル

アヴェレンゴ(南チロル)

メラーノの高台に位置するミラモンティ・ブティックホテルは、控えめなラグジュアリーと圧倒的な景観を愛する旅行者を長年惹きつけてきました。
冬の朝は、ホテル発のガイド付きスノーシューウォークやウィンターハイクから始まることが多く、森や開けた斜面を通り、アヴェレンゴ周辺を巡ります。重視されるのはどれだけ歩くかよりも、その場の空気や雰囲気を楽しむことです。足元で軋む雪の音、肺を満たす冷気、アディジェ渓谷を見渡す大パノラマです。近隣でハフリンガー馬とのふれあい体験を楽しみ、物語のような冬のひとときを過ごすゲストもいます。
午後はあえて予定を詰め込まず、スパや読書、そして山々に沈む光をゆっくり眺める時間にあてます。

「技術を磨くにせよ、自信をつけるにせよ、コルティナのゲレンデで過ごす半日または1日は、最もオリンピックらしいエネルギーを感じられる時間となるでしょう。」