「光の都」パリは常に注目を集めがちですが、フランスの魅力は首都だけにとどまりません。ロワール渓谷に点在する城館や穏やかな風景、そして大西洋沿岸の荒々しい海岸線や絵のように美しい港町まで、その魅力は実に多彩です。
幸いにも、こうした場所の多くはパリから短時間でアクセス可能。たとえ週末だけの小旅行であっても、フランスの別の表情に出会うことができます。
美食とワインを愛する人にとって、ボーヌはまさに一生に一度は訪れたい場所。ブルゴーニュ地方の「非公式ワインの都」として知られ、世界的に有名な「オスピス・ド・ボーヌ・ワインオークション」をはじめ、周囲のブドウ畑で造られるワインを味わう機会に恵まれています。
ワインにそれほど興味がない方でも心配は無用。ボーヌの食文化と街の雰囲気は、旅人が思い描くフランスらしさを存分に感じさせてくれます。
週末の滞在先には、街の中心部に位置する五つ星ホテル「オテル・ル・セップ&スパ・マリー・ド・ブルゴーニュ」がおすすめ。オスピス・ド・ボーヌやノートルダム大聖堂といった名所へも徒歩圏内です。
土曜日に開かれるマルシェでは、チーズや新鮮な食材、花やテキスタイルなど、土地の恵みを存分に堪能できます。より深くブルゴーニュを味わいたいなら、少人数制の料理教室兼ワインショップ「ザ・クックス・アトリエ」でのマスタークラスや一日レッスンも見逃せません。


おとぎ話のような城が点在するロワール渓谷は、パリからの理想的な逃避先。ゆったりと巡り、静かに過ごし、心ゆくまで味わうための場所です。
物語の世界に迷い込んだような滞在を求めるなら「ルレ・ド・シャンボール」へ。ロワール渓谷を代表する名城、シャンボール城の私有地内に唯一建つホテルで、フランス・ルネサンス建築を象徴するこの城を間近に感じられます。城巡りはもちろん魅力的ですが、ロワール渓谷の楽しみはそれだけではありません。ブドウ畑を縫うサイクリングルートや、農園直送の食材を使った食事、日常から離れて心身を解き放つ体験が待っています。
特別な食事体験を望むなら、リヴォー城の庭園内に佇む20席のみのレストラン「ル・ジャルダン・セクレ」でのディナーがおすすめです。
ノルマンディー(Normandy)
パリジャンたちの定番バカンス先として親しまれるノルマンディーは、静かな田園を求める人にも、海辺の時間を楽しみたい人にも応えてくれる多彩な魅力を備えています。
緑豊かな環境にありながら、ドーヴィルの海岸線へも車ですぐの「レ・マノワール・デ・ポルト・ド・ドーヴィル」は、その両方を叶えてくれる存在です。
ビーチだけでなく、修復された教会を利用した文化施設「レ・フランシスケーヌ」を訪れたり、「バー・デュ・ソレイユ」で景色を眺めながらランチを楽しんだり、地元で愛されるアイスクリーム店「マルティーヌ・ランベール」で一日を締めくくるのもおすすめです。
ドーヴィルのアールデコ様式の魅力に加え「シャトー・ラ・シュヌヴィエール」では、静養と癒やしに満ちた五つ星の滞在が待っています。
そして、どこに泊まるにしても、ジヴェルニーにあるモネの家と庭園は、ノルマンディーを訪れるなら外せない名所です。


パリから高速鉄道TGVでわずか2時間。ボルドーは、広大なブドウ畑に囲まれた、落ち着いた雰囲気の都市です。
ワインテイスティングやショッピング、公園でのひととき、博物館や文化施設巡りまで、世代を問わず楽しめる滞在が叶います。ワイン愛好家なら、近代的な建築が印象的なワイン博物館「シテ・デュ・ヴァン」は必見です。
滞在先には、伝統的なフランス建築と現代的デザインが調和する「インドー・ホテル」を。静かな隠れ家のような空間で、週末はもちろん長期滞在にも最適です。
徒歩圏内にはジャルダン・ピュブリックやボルドー自然史博物館があり、途中で立ち寄れる「カフェ・エリウ」でのコーヒーやブランチも、街歩きの楽しみのひとつです。
フランス南部の喧騒や夏の暑さから離れたブルターニュは、牡蠣、ドラマチックな海岸線、そして先史時代の遺跡で知られる歴史ある地域。
ノルマンディーの西に位置するイル=エ=ヴィレーヌ県は、海辺の週末旅にぴったりで、サン・マロ、ディナール、サン・ブリアックといった魅力的な町が点在しています。なかでも、ネセイ半島を見下ろすシャトー・ブティックホテル「ル・ネセ」は、印象的な滞在先です。
ブルターニュ北部の景色を満喫するなら、車での移動がおすすめ。エメラルド・コースト沿いの隠れた入り江や小さな村々を自由に巡ることができます。サン・ブリアックから内陸へ30分ほどの場所にあるディナンも、その途中で立ち寄りたい町です。
ここでの一日はゆったりと流れ、手つかずのビーチを散策し「クルヴェット」のシーフードトラックで屋外ランチを楽しみ「クレーム・ソレイユ」で甘いひとときを味わう、そんな時間が自然と似合います。