2025年、アムステルダムは建都750周年の歴史的な節目を迎えます。運河とコントラストに満ちたこの街では、黄金時代の建築と最先端のデザインが肩を並べています。これまでも世界中から観光客を惹きつけてきた都市ですが、今年はこれまでにないほど盛大に、自らの長く多層的な歴史を称えます。芸術、文化、遺産、そして革新をテーマに、一年を通して多彩なイベントが繰り広げられるのです。
1275年にアムステル川沿いの小さな漁村として誕生したアムステルダムは、数世紀を経て、世界的な交易都市、創造的自由のるつぼ、そして社会進歩の象徴として発展してきました。今日でもその精神は受け継がれ、さらに新しい時代の旅人を迎え入れる都市として進化を続けています。今年は、これまでの歩みを振り返りつつ、未来への扉を開く特別な年。街全体で開催される多彩なイベント、展覧会、そして地域のお祭りが、750年の歴史と革新の精神を祝います。
市内のミュージアムでは、中世の起源から現代都市への変遷をたどる特別展が開催され、ノールト地区からデ・パイプ地区まで、コミュニティフェスティバルや野外コンサート、ポップアップの文化インスタレーションなどが街を彩ります。


なかでも注目を集めるのが「セイル・アムステルダム2025」。5年に一度だけ開催される壮大な海洋フェスティバルです。2025年8月20日から24日にかけて行われるこのイベントでは、世界各国から集まった大型帆船、軍艦、ヨットがアムステルダム港に集結。歴史ファン、デザイン好き、海を愛する人たちにとって、このイベントはまさに視覚的にも文化的にも圧巻の体験です。今年は街の750周年とも重なり、特別な盛り上がりを見せます。
ライクスミュージアム(Rijksmuseum)
特別展:「アムステルダムの軌跡」
中世の小さな町が文化の中心地へと変貌していく過程が描かれた展覧会。1275年から現在までの、普段は目にすることのない貴重な美術品、絵画、地図が展示されます。
アムステルダム博物館(Amsterdam Museum)
メインイベント:「アムステルダム750年:都市・人々・物語」
アムステルダムを形作ってきた多様な人々の声を取り上げる、没入型の時間旅行。新しい常設館(アムステル川沿い)にて開催中。
ステデライク美術館(Stedelijk Museum)
展覧会:「都市をデザインする——750年のイノベーション」
都市計画、建築、現代アートの観点から、デザイン都市アムステルダムの過去・現在・未来を探る展示。
国立海事博物館(Het Scheepvaartmuseum)
展覧会:「アムステルダムと海—750年の交易と航海」
海洋史をテーマに、世界的港湾都市としての発展を支えたアムステルダムの航海の歴史を紹介。
FOAM写真美術館(FOAM Photography Museum)
記念展:「アムステルダム・ナウ」
現代のアムステルダムの姿。街、人々、そして変わりゆく日常を切り取った写真シリーズを特別展示。
ファン・ゴッホ美術館(Van Gogh Museum)
特別展:「アイ・アム・ジョー!(I Am Jo!)」(開催期間:2025年6月27日~8月31日)
フィーチャーされるのは、アムステルダムを象徴する100人以上の女性たち。画家ゴッホの義姉であり、その遺産を広めた先駆者ジョー・ファン・ゴッホ=ボンガーの視点で描かれた多感覚展示です。


ピローズ・グランド・ブティック・ホテル・モーリッツ・アット・ザ・パーク
一日の終わりにシャンパンを片手に夕陽が尖塔の向こうへ沈む頃、静かな休息を求めるなら、ここ以上の場所はありません。緑豊かなオースターパークに面し、トローペン博物館の隣にある旧大学校舎を改装したこのブティックホテルは、街の喧騒から離れた穏やかな滞在を提供します。大理石のロビーには花の香りが漂い、公園に面した客室のオークの床には光がやさしく反射。庭では蝶が舞い、スプリング・カフェ・ブラッスリーのテラスでくつろぐ人々を和ませます。サービスは温かくも控えめで、プライベート利用ができるスタイリッシュなサウナも完備。
ピローズが祝うアムステルダム750周年
この特別なこの節目を記念して、ホテルでは3つの特別プランを用意しています。
「アルティメット・アムステルダム750エクスペリエンス」では、公園に面した客室とともに、プライベートツアーや優先入場券などを組み合わせ、街の魅力を深く体験できる特別な滞在を提供。
「セイル2025パッケージ」では、海洋フェスティバルの特等席を確保でき、専用ボートやリバーフロントビューも楽しめます。
また「750周年ウォーキングツアー」は、ホテルが独自に企画した歴史散策で、デ・ゴイヤー風車そばの老舗ブルワリーから、1306年に建てられたアムステルダム最古の教会デ・アウデ・ケルクまで、歴史の息づく名所を歩きます。

